第七話 「状況はいつまでも同じではない」 登場人物
斉藤美由紀(さいとうみゆき)(28)
理想的な結婚相手に巡り合いつつも迷いのとれないOL。
高橋
相変わらず美由紀の話につきあってくれている
野田
美由紀の5人目の見合い相手。役所勤めで穏やかで堅実。美由紀が結婚するなら理想の条件
一法師護(いっぽうしまもる)
美由紀と結婚するため就活に励んでいる
第七話 「状況はいつまでも同じではない」 あらすじネタバレ
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「どうした?そんなにひっぱったら安い服が伸びんだろ」
半目でツッこむ高橋に、美由紀は思わず掴んでいた手を離した。
「・・・ごっ、ごめんなさい」
「明日デートなんだろ?もう寝ろ」
高橋は穏やかにそう言い聞かせると改札の向うに消えていった。
・・・なんであんなことしちゃったんだろ。
美由紀はさっきのとっさの行為が何だったのか自分でもわからなかった。
・・・私、何か言ってほしかったのかな
思いを巡らせても答えは出ない。
答えをくれる人もいない。
結婚をどうしようって話だもの。
私、いま多分気持ちが弱ってるだけよ・・・寝よ
翌日、美由紀は5人目の見合い相手、野田と野球場に来ていた。
「私、球場で野球見るの初めてなんです。すごーい!でっかーい!!」
素直に興奮する美由紀に野田も嬉しそうだ。
「そ、そですか!」
「もらったチケットあるからと思って誘っちゃったんですけど・・・女の人だから野球どうかなって心配して・・・」
「いえいえ、楽しいです」
その堅実さにますます美由紀の中で野田の株は上がる。
帰りの食事でも料理についてレクチャーをする野田。
料理をする野田にさらに株があがる。
「いつもすみません、送っていただいて」
「・・・助手席に斉藤さんみたいなきれいな女性が乗ってて・・うれしいんです」
野田は素直な気持ちを美由紀に打ち明けてくれた。
(いい人だな。あの人とならきっとおだやかないい家庭が作れる・・・)
望んでいた"家庭"が・・・
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第七話 状況はいつまでも同じではない ポイント
美由紀は待ち望んでいた堅実な家庭が望める相手、野田とデートをします。
今までの見合い相手に比べたらもうお断りする理由なんてありません。
このまま突っ走っちゃえばいいんです。
なのにグジグジ悩んでいます。
元カレの護は美由紀と結婚するために役者をやめて就職活動をし、見合い相手の野田は美由紀という彼女を得て毎日ウキウキしています。
なのに尚もまた高橋に会って話をしている。
「これでいいんです・・・多分」
彼女の着地点は、本当に望んでいることは一体何なのでしょうか。
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